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2011年09月15日 ()
ジャズベーシストで、谷町九丁目のジャズクラブ"SUB"のオーナーであった西山満さんが8月31日に亡くなった。僕は大学生の頃から西山さんにとてもお世話になっていて、ジャズのことをいろいろ教えてもらい、西山さんを中心としたコミュニティでいろいろな人と会うことができた。僕の人生に最も影響を与えた人の一人だと思う。

僕が初めて西山満さんのベースを聴いたのは、たぶん大学2年生のころだったと思う。SUBに世界的に活躍するトランペッター、Eddie Hendersonが来るということで聴きに行った。
それまでにも大学のジャズ研の先輩から、西山さんという強烈な演奏をするベーシストがいるということを話には聞いていた。もちろん、それ以上に強烈に個性的な人であるということも聞いていた。
そのときのメンバーは、Eddie、西山さんと、ギターは竹田一彦さん、ドラムは竹田達彦さんだった。西山さんのベースは、今まで自分の中で「ベーシストはこうやってラインを弾くものだ」と思っていたものと全く違うものだったが、とても有機的で自然で美しいものだった。

西山さんと一緒に演奏するようになったのは次の年。僕が大学3年生の春、大学の先輩であるドラムの弦牧潔さんに連れられるがままに、西山さんのバンド、"G.S.B."のリハーサルに行った。そのリハーサルの時には西山さんは僕の演奏を気に入ってくれたのかどうか分からなかったが、そのまま加入。そのときのメンバーは、同時に加入したサックスの武藤浩司(←大学の後輩)、ピアノは福光慶子さん、弦牧さんがドラム。谷町4丁目のオシャレな中華料理屋とSUBで、それぞれ月に一回演奏していた。メンバーは時々増えたり交代したり。当時まだ高校生だったサックスの早川惟雅が加入したり、ピアノが奥村美里さんに代わったり。甲南高校出身のトランペットの広瀬未来さんと岩本敦さんが入ったりと、かなり大所帯で演奏していた。岩本さんはそのまま加入。広瀬さんも日本に帰ってきているときは参加してくれていた。

僕がプロを目指そうと思い始めたのはこの頃だと思う。それまではアマチュアで続けていこうと思っていたが、西山さんと一緒に演奏しているうちに、どうやらジャズの世界にどっぷり引き込まれてしまったようだ。そういう意味で、僕の人生に大きな影響を与えたわけです(笑)。

SUBでG.S.B.としてレギュラーで演奏していたのは、西山さん、岩本、武藤、早川、奥村、弦牧、そして僕というメンバーの時期が長かったと思う。G.S.B.というのはあくまでも、SUBに集って西山さんと一緒に演奏して音楽を学んでいる若者たちのことを指していたのであり、他にも主要なメンバーにはギターの須藤雅彦、鈴木一郎、ベースの宮上啓仁、松元敬志、財盛紘、ピアノの荘司幸恵など、いっぱいいた(←敬称略。書き忘れている人ごめん)。そのメンバーたちをひっくるめて、Grand Son Band (孫バンド) → 略してG.S.B.と呼んでいたのだ。
ある日、西山さんがEddie Hendersonに「この子らはわしのバンドG.S.B.のメンバーや!」と、僕らを紹介してくれたときには、Eddieは「G.S.B.!? オー、Gaddem Son of a Bitchの略かい?」と言って西山さんにえらくウケてた(笑)。

西山さんとの出来事は、オテロ・モリノーさんやクリフトン・アンダーソンさん、トニー・ウィリアムスさん(サックス)など、数々の来日ミュージシャンや、日野皓正さんなど大物国内ミュージシャンと共演さえてもらったことなど、本当に色々なことがあって書ききれない。
特に印象に残っているのは、ソニー・ロリンズのコンサートを聴きに行ったときのこと。「わしが席取ったるから、一緒に行こう」と、G.S.B.メンバーで一緒に行ったところ、一階の半分のとこの通路を挟んで一番前。ほぼど真ん中のめちゃくちゃいい席だった。一曲目に演奏したのはブルース。ソニーのMCの中に"NISHI"というワードが聞こえて「えっ?」となったが、そのときは聞き取れなかった。あとで聞いた話では、あのソニーロリンズが西山さんのために"NISHI"というブルースを書いたというではないか!本当にびっくりした。西山さんもとても喜んでいた。

西山さんは、海外のジャズマンを日本に(大阪に)招致したり、関東のジャズマンを大阪に呼んだり、自らアメリカに行って現地のミュージシャンと親交を深めたりしていた。国や地域を越えて人と人をつなぐ、とても偉大な仕事をしていました。西山さんを突き動かす情熱の源はどこだったのかというと、やはりジャズが本当に大好きだったからだと思います。いつも西山さんは「本物を聴かなあかん」と言っていたし、大赤字を出して海外のジャズ・ジャイアンツを招致することについて、「わしがやりたいから呼ぶんや!」と語っていた。その心意気がソニー・ロリンズにも伝わり、"NISHI"という曲が生まれたのでしょう。

ジャズ一直線に生きた西山さん、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

NISHI.jpg

[2011.09.15(Thu) 02:58] 未分類Trackback(0) | Comments(2)
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by 19
こんにちは。初めてコメントします。
トランペットはまだまだ初心者(へたっぴ)ですが、ここ1年半くらいいろんなライブに行ってトランぺットの演奏を聴くようにしてます。そんな中でトランぺッターでもいろいろいるなあと、キャラも音も全然ちがうんだなあとわかってきて、そして実は最近自分は横尾さんのラッパの音がすんごいスキやということに気づいてきました。

あまり絡んだりしてませんけど、ツイッターもブログもよく読ませていただいてます。いつも文章のキレとセンスがすごいなあって思ってました。あと初期のころのエロアホな感じもスゴイなあと。なんてか見かけのクールさとのギャップが...(笑)

ところで本題です。この記事、ものすごく感動しました。横尾さんの西山さんに対する思いがしっかり伝わってきまして、うわーって思って衝動的にコメント書かせていただいてます。そうやって自分の人生に大きく(ポジティブに)影響を与えてくださった方が一人でもいるって、本当に素晴らしいことだと思います。ステキな仲間にも巡り会えて、トランぺッター横尾さんの一部となっていることがよくわかりました。

これからも、一ファンとしてできる限りこっそり観に行かせていただきたいと思っております(正直なんか話しかけづらい 笑) でも応援してますね! そしてこれからももっともっとステキな音楽を我々に届けてくださいね~。


by Yokoo!BB
>>19さん
コメントありがとうございます!
ぜひ堂々とライブにお越しください&話しかけてください。怖くないですよ~(・ω・)ノシ
僕ほど話しかけづらいけど話してみたら普通な人はいないと自負しておりますので(笑)

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こんにちは。初めてコメントします。
トランペットはまだまだ初心者(へたっぴ)ですが、ここ1年半くらいいろんなライブに行ってトランぺットの演奏を聴くようにしてます。そんな中でトランぺッターでもいろいろいるなあと、キャラも音も全然ちがうんだなあとわかってきて、そして実は最近自分は横尾さんのラッパの音がすんごいスキやということに気づいてきました。

あまり絡んだりしてませんけど、ツイッターもブログもよく読ませていただいてます。いつも文章のキレとセンスがすごいなあって思ってました。あと初期のころのエロアホな感じもスゴイなあと。なんてか見かけのクールさとのギャップが...(笑)

ところで本題です。この記事、ものすごく感動しました。横尾さんの西山さんに対する思いがしっかり伝わってきまして、うわーって思って衝動的にコメント書かせていただいてます。そうやって自分の人生に大きく(ポジティブに)影響を与えてくださった方が一人でもいるって、本当に素晴らしいことだと思います。ステキな仲間にも巡り会えて、トランぺッター横尾さんの一部となっていることがよくわかりました。

これからも、一ファンとしてできる限りこっそり観に行かせていただきたいと思っております(正直なんか話しかけづらい 笑) でも応援してますね! そしてこれからももっともっとステキな音楽を我々に届けてくださいね~。

[ 2011.09.15(Thu) 08:56] URL | 19 #- | EDIT |

>>19さん
コメントありがとうございます!
ぜひ堂々とライブにお越しください&話しかけてください。怖くないですよ~(・ω・)ノシ
僕ほど話しかけづらいけど話してみたら普通な人はいないと自負しておりますので(笑)
[ 2011.09.15(Thu) 15:42] URL | Yokoo!BB #EqkzR.Ow | EDIT |

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